手帳と文房具

使わない手帳や文房具を手放します

コレクション化していた大量のペンやノート

かつての私は、文房具店や雑貨屋さんに立ち寄るのが大好きで、見ているだけでワクワクするようなカラフルなペンや、デザインの美しいノートをつい買っていました。
新しい年の始まりには必ず立派なシステム手帳を購入し、それを彩るためのマスキングテープや付箋もたくさん集めていたのです。

しかし、実際にそれらを使いこなせていたかというと全くそんなことはなく…。
最初の数週間だけ綺麗に書き込んだ後は引き出しの奥にしまい込まれ、そのまま一年が終わってしまうことの繰り返しでした。

文房具を買うこと自体が目的のコレクションになっており、本来の書くという役割を果たしていないモノたちで、デスクの引き出しはいつもパンパンに膨れ上がっている状態。

どれもデザインは気に入っていたため手放すのに勇気がいりましたが、使われないままインクが乾いていくペンを持っていることのほうがモノに対して失礼だと気づき、本当に使うもの以外はすべて思い切って処分し、必要な人に譲ったりしました。

デジタルツールの活用で物理的な文房具の必要性が減少

大量の文房具を手放すことができた最大の理由は、スマホやタブレットといったデジタルツールを生活の中でフル活用するようになったからです。

以前はスケジュール管理=紙の手帳が絶対だと信じ込んでいましたが、スマホのカレンダーアプリに移行してみると、これが予想以上に便利。
予定の変更があっても綺麗に修正でき、家族や友人とスケジュールを共有するのも一瞬で終わります。

また、ふと思いついたアイデアや買い物リストなどのちょっとしたメモも、すべてクラウド上のメモアプリに書き込んでいます。
そのため、外出時に重たい手帳や複数のペンを持ち歩く必要が完全に無くなり、バッグの中がシンプルになりました。

もちろん、紙のノートに手書きで文字を綴る行為の温かみや楽しさを否定するつもりはありません。
自分の生活スタイルに本当に合っているのはどちらなのかを見極めた結果、私は文房具への想いを自然と手放せました。

本当に使うお気に入りの一本だけを残す身軽さと心地よさ

数え切れないほどの文房具を手放した今、私のデスクの引き出しに入っている筆記用具は、書き味が滑らかで手にしっかりと馴染むお気に入りのボールペンが1本と、ちょっとした書類のサインなどに使う万年筆が1本だけです。

色とりどりのカラーペンも、様々な太さのマーカーもありません。
しかし、不思議なことに不便を感じることは一切なく、むしろ必要なときに探す手間がなくなり、とても快適に過ごせています。

インクがなくなったら専用の替え芯を買って入れ替え、長く大切に使い続けるというシンプルなサイクルは、モノを使い捨てにしていた頃には味わえませんでした。

たった一本のペンであっても、自分が選び抜いた最高のお気に入りを使っていることで、文字を書くという何気ない日常の動作を少しだけ特別なものにしてくれます。

趣味として文房具を集めることをやめ、機能と持ち心地を突き詰めた最小限のツールに絞り込んだことで、デスク周りだけでなく頭の中の思考までもがクリアに整理されたような、心地よい身軽さを手に入れられました。