さまざまな調味料

毎日の料理を豊かにするちょっといい調味料

用途を限定する専用の調味料を手放して基本に立ち返る

キッチン周りの断捨離を進めていくと、冷蔵庫の中やシンク下の収納棚に驚くほど多くの調味料が眠っていることに気がつきました。

焼肉のタレ、特定の中華料理の素、サラダ専用のドレッシング…。
特定の料理を作るためだけに買って、その後何ヶ月も使われずに賞味期限切れになっているものが山のようにありました。

そこで私は、こうした用途が限定された専用の調味料を思い切ってすべて手放すことに。
残したのは、塩、砂糖、醤油、味噌、お酢、みりん、酒といった、家庭料理における本当に基本となる調味料だけです。

最初は「専用のタレがないと味が決まらないのでは…?」と不安に思いましたが、基本の調味料の配合を少し変えるだけで、和食から洋食、中華までほとんどの味付けが再現できるようになりました。

厳選した基本の調味料こそ質の高いものを揃える贅沢

専用の調味料を手放して種類を最小限に絞ったぶん、少し値段が高くても本当に質の良いものをそろえることにしました。

塩は精製塩ではなくミネラルをたっぷり含んだ天然の海塩を選び、醤油は昔ながらの木桶でじっくりと時間をかけて熟成された本醸造のものを使っています。
味噌もスーパーの特売品ではなく、こだわりの大豆と麹で作られた無添加のものを専門店で買うようになりました。

ミニマルライフにおいてはモノの数が少ないからこそ、一つひとつのアイテムの質が生活の満足度に直結します。

質の良い調味料は、それ自体が豊かな風味や深みを持っているため、複雑な調理工程や余計な隠し味を必要としません。

旬の野菜をただ茹でて美味しい塩をパラリと振るだけ、あるいは新鮮な魚に本物の醤油を少し垂らすだけで、信じられないほど美味しいごちそうになります。

調味料にお金をかけることは一見すると贅沢に思えるかもしれません。
ですが、自宅で美味しい食事を楽しめるようになるため、長い目で見ればコストパフォーマンスが良い投資だと感じています。

毎日の食事にかけるささやかな贅沢がもたらす幸福感

食事は毎日三回、私たちの生活の中で必ず繰り返されます。
私の場合、少し良い調味料を使うようになってから、料理が楽しいと思うようになりました。

フタを開けたときに広がる本物のお酢のツンとしない芳醇な香りや、鍋に味噌を溶いたときに立ち上るホッとするような香りは、忙しい日常の中でふと立ち止まって深呼吸をするきっかけをくれます。

たくさんの食材や複雑なレシピを用意しなくても、丁寧に作られた調味料が味の土台をしっかりと支えてくれるので、料理に対するハードルがぐっと下がりました。
生活費全体を見直すことができたからこそ、こうして毎日口にするものにお金をかけられるようになっています。

豊かな味わいを楽しむこの食事のスタイルをこれからも大切にしていきたいです。